2018年12月30日日曜日


2018年1月6日午前10時30分

降誕節第2主日礼拝(No41

      司式 高岸 泰子  

    奏  黙 想        奏楽 内山 央絵

招  詞  93-1-24

讃 美 歌  24

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編29・1~11(着席のまま)

讃 美 歌  278     

聖書朗読  詩篇126・1-6

      Ⅰヨハネ書2・28-3・10

祈  祷

讃 美 歌  437

説  教  「神の種がいつも」

                戒能 信生牧師

祈  祷

讃 美 歌  368

使徒信条  (9341A

献  金  対外献金(土沢教会支援のために③)

                  野口 洋子

報  告

頌  栄  27

派遣・祝福

後  奏         

 

【本日の集会】

・教会学校(冬休み)

・礼拝後、お茶の会、

・定例長老会

2018年12月29日土曜日


牧師の日記から(194)「最近読んだ本の紹介」

イ・ジョンミョン『星をかすめる風』(論創社)昨年3月京都に行った時、同志社大学キャンパスの片隅にある尹東柱の詩碑を訪ねた。第二次世界大戦の末期、福岡刑務所で獄死した留学生尹東柱。この韓国の国民的詩人を取り調べた日本人刑務官を主人公とするフィクションで、韓国でベストセラーになったという。当時の福岡刑務所の実情などをよく調べてあるが、九州大学医学部の人体実験や脱獄計画、満州での朝鮮人パルチザンによる金塊強奪事件など、小説仕立てのために少し盛り込みすぎの観がしないでもない。しかし物語の進行に添って尹東柱の詩が効果的に引用され、改めてこの詩人の世界に触れることが出来る。翻訳者の鴨良子さんから寄贈を受けて読んだ。訳文を読んでいて、1980年前後に『世界』に連載されたTK生(池明観)の文体を想い出した。そう言えば訳者の鴨さんは、池明観先生の紹介で延生大学に留学したとのこと。

佐藤彰一『宣教のヨーロッパ 大航海時代のイエズス会と托鉢修道会』(中公新書)宗教改革以降のカトリック教会の海外宣教の推移を概観してくれる。特に本書の後半でイエズス会のアジア宣教が、資料によって克明に紹介されている。ドミニコ会やフランシスコ会も含めて、これほど多くの宣教師が世界の各地に派遣されたことに改めて驚く。ということは、当時のポルトガルやスペイン、フランスなどのカトリック諸国で、数多くの修道士志願者が養成されたこと、さらにそれらの教育機関が無償で、貴族だけではなく商人や職人層にも開かれたことを背景とする。プロテスタントの宗教改革に対抗して、万里の波濤を越えて危険に満ちた海外宣教に献身した修道士たちの存在に眼を開かれる思いだった。この国のキリスト教会においても、明治・大正期、各教派の教職養成機関(神学校)が事実上無償であったことが、広く有為な人材を集め得た背景にあった。

吉見俊也『トランプのアメリカに住む』(岩波新書)ハーバードの客員教授としての見聞から、トランプ政権の迷走ぶりを紹介してくれる。『世界』に連載された時にも思ったが、改めて現在アメリカの政治や社会の混迷を垣間見せてくれる。中でも私が学ばされたのは、本書の後半で触れられている1960年代の「ケネディー・ライシャワー路線」の批判的分析。「近代化路線」とも呼ばれたこの日米関係こそが、結果として日本の戦争責任を免責し、帝国主義アメリカへの視点がぼやかされたと指摘する。そして現在のトランプ政権は、大統領の特異な個性が注目されているが、冷戦解消後の帝国主義アメリカの本質が露わにされたと見るべきだという。きわめて説得的でいろいろ考えさせられた。

ジェフリー・アーチャー『嘘ばっかり』(新潮文庫)この作家の最新短編小説集。アーチャーは、このところ長編の大河小説に取り組んできた。そのいくつかを瞥見したが、本作のような短編小説にこそその本領があるようだ。絶妙のストーリー・テリングで、暇つぶしにはもってこい。重い主題の本を読めない気分のときには、お薦めの一冊ではある。(戒能信生)

2018年12月23日日曜日


2018年12月30日午前10時30分

降誕節第一主日礼拝(No39

      司式 野口 倢司  

    奏  黙 想        奏楽 向山 康子

招  詞  93-1-17

讃 美 歌  18

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編28・1~9(着席のまま)

讃 美 歌  354     

聖書朗読  申命記7・6―8

祈  祷

讃 美 歌  399

説  教  「宝の民とされた」

               戒能 信生牧師

祈  祷

讃 美 歌  260

使徒信条  (9341A

献  金              石井 房恵

報  告

頌  栄  83

派遣・祝福

後  奏         

 

【本日の集会】

・教会学校(冬休み)

・礼拝後、お茶の会、

・週報等発送作業、ご協力ください。

牧師の日記から(193)「最近読んだ本の紹介」

三谷太一郎『近代と現代の間』(東京大学出版会)政治学者三谷太一郎と、御厨貴、松尾尊兊、脇村義太郎、神田眞人、岡義武、樋口陽一といった錚々たる研究者たちの対談集。厳密な資料による検証を基礎とする政治学の論文と異なって、大正期や昭和前期の思いもかけぬ裏話が随所に紹介されている。特に昭和天皇の戦争責任の問題や、吉野作造の位置と評価をめぐる議論が興味深かった。

先崎学『うつ病九段』(文藝春秋)棋士・先崎学九段が、突然体調を崩し休業する。うつ病だった。その症状が現れてから、入院生活、そして退院後の回復期の日常を、ありのままに記録した手記。うつ病患者がこれほど率直に自らの罹病の経験を吐露することは稀だろう。実は、10月の初めに私自身が体調を崩した時、診察した主治医が最も可能性が高いと考えたのは老人性うつ病だった。血液検査等の結果で考えられる可能性を消去法で絞っていくと、残るのはうつ病だというのだ。私の場合は数日で体調が回復し、結果としてうつ病ではなかったようだが、一つのシグナルとして受け止めざるをえなかった。私の周囲にも何人もの友人・知人たちが同じ病気で苦しんでいる。そのつらさを聞かされてきたが、この本を読んで改めてうつ病の大変さを身近なものとして実感することが出来た。

国分功一郎『スピノザ エチカ』(100de名著、NHK出版)学生の頃スピノザを少し囓ってみたが、とても歯が立たなかった。以来敬遠してきたのだがが、フーコーやデリダ、アガンベンといった最近の哲学者がしきりにスピノザを取り上げているので、教育テレビのこの番組を視聴しテキストにも目を通した。相変わらず分らないことだらけだが、ただ一つ「意志」についての言及が目を惹いた。スピノザは言う。「精神の中には絶対的な意志、すなわち自由な意志は存在しない。」古代思想において「意志」の存在は認められず、プラトンにも「意志論」はないという。H.アレントによればパウロやアウグスティヌスなどのキリスト教思想に由来するという。直ちに連想するのは、ロマ書718の「善をなそうという意志はありますが、それを実行できないからです」という言葉。それは直接罪意識と結びついている。意志を偏重する現代社会の問題と重ねて考えさせられた。

網野徹哉『インカとスペイン帝国の交錯』(講談社学術文庫)アンデス社会史の研究者が、インカ帝国の興亡と滅亡後の歴史を、スペイン史と折衝させながら検証した学術書。スペインのイスラム勢力を撃退したレコンキスタ以降、キリスト教と、ムスリム、ユダヤ人がなんとか共存していた時代から、極端な異端審問を経て異教徒に対する排除政策が押し進められるようになる。それがそのまま南米の植民政策に引き継がれた経過を初めて知った。

比佐篤『貨幣が語るローマ帝国史 権力と図像の千年』(中公新書)ローマ帝国の興亡を、その貨幣から分析した新書。これほど数多くの貨幣が発行されていることを初めて知った。特に、キリスト教に関連する貨幣も多数存在し、従来のローマ史研究では見えてこなかった事実が浮かび上がる。(戒能信生)

2018年12月23日午前10時30分

クリスマス主日合同礼拝(No38

      司式 橋本  茂  

    奏  黙 想        奏楽 梅本 順子

招  詞  93-1-17

讃 美 歌  242

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編27・1~14(着席のまま)

子どもの祝福            戒能牧師

讃 美 歌  571     

聖書朗読  イザヤ書7・14-15

マタイ福音書1・23

Ⅰヨハネ書2・24-25

祈  祷

讃 美 歌  255

説  教  「インマヌエル 神共にいます」

               戒能 信生牧師

祈  祷

讃 美 歌  267

使徒信条  (9341A

聖 餐 式  配餐・野口倢司、高岸泰子

讃 美 歌  81

献  金              常盤 陽子

報  告

頌  栄  83

派遣・祝福

後  奏         

 

【本日の集会】

・教会学校(合同礼拝に合流)

・礼拝後、奉仕者への感謝、教会学校讃美歌演奏、写真撮影

・祝会(愛餐会)司会・石井房恵、紙芝居「マッチ売りの少女」松野ヤスコ、演奏・千代田教会器楽アンサンブル、お楽しみクイズ(松野俊一名誉牧師)、サンタクロース登場(14:00終了)

2018年12月15日土曜日


牧師の日記から(192)「最近読んだ本の紹介」

イェルク・ツィンク『わたしは喜んで歳をとりたい』(こぐま社)茨木啓子さんから頂いたこの小さな本は、改めて自分の老いという意味を考えさせられる一冊だった。著者は著名なドイツの神学者で、詩人でもある。自らの老いを見つめ、そこから紡ぎ出される珠玉のような言葉が、美しい自然と様々な樹木の写真の間に散りばめられている。「わたしという木の枝が曲がっていたからといって、それはたいしたことではない。むしろそれにもかかわらず、わたしに居場所が与えられ神の光を受けながら、生きることが許されたのだ。」「いま、わたしはもう一度若くなりたいとは思わない。わたしは喜んで年をとってきた。そして人生という時の境を超えて、神が共におられることを心から感謝している。」どこを抜き出しても、いずれも心に染み入る慰めの言葉になっている。

上野千鶴子『女ぎらい ニッポンのミソジニー』(朝日文庫)久しぶりに上野千鶴子さんの苛烈な文章を堪能した。この国の性文化のあらゆる領域に果敢に切り込んで、その根底に男性優位思想と女性蔑視(ミソジニー)が潜在している事実を鋭く抉り出している。挑発的な上野節を読みながら、それではキリスト教会はどうなのだろうと考えさせられた。教会員の男女比が1対2の比率なのに、牧師の男女比は8対2なのだ。せめて同率になることが一つの可能性ではないか。

佐々木宏人『封印された殉教㊤㊦』(フリープレス)昭和20818日(つまり終戦の三日後)、頭部に銃弾を受けた射殺死体がカトリック横浜教区の司祭館で発見された。被害者は横浜教区長戸田帯刀神父で、用いられた銃器や前後の状況から、教会施設を接収していた憲兵隊の関与が強く疑われたが、戦後の混乱もあって迷宮入りした事件だった。終戦直後のこの不可解な事件の謎に取り組んで、戸田神父の生い立ちからその生涯を追い、関係者から証言を引き出して戦時下のカトリック教の実情をあぶり出し、さらにカトリック教会内にこの事件を隠蔽する事情が見え隠れする事実を執拗に追跡している。著者は、元・毎日新聞の記者で、カトリック信徒。その執念に脱帽した。

アンゲラ・メルケル『わたしの信仰 キリスト者として行動する』(新教出版社)ドイツのメルケル首相は、東ドイツでプロテスタント教会の牧師の娘として育ち、原子物理学の研究者だった。東西ドイツ統一後政界に入り、女性として初めてのドイツ連邦共和国の首相に就任した。以来、EUの牽引役として、またアフリカやシリアからの難民を受け容れる政策を主唱してきたが、先般の総選挙で与党・キリスト教民主党が敗北したため首相退陣を表明している。そのメルケル首相が折に触れての演説や発言の中で聖書や信仰について語ったものが編集して採録されている。一読し、この政治家が言葉の力を信じ、その信仰を基盤にして政治活動を担ってきたことが読み取れる。翻ってこの国の政治家の言葉の浅薄さと内容のなさを思い、暗澹たる想いに駆られた。(戒能信生)

2018年12月9日日曜日


2018年12月16日午前10時30分

待降節第3主日礼拝(No37

      司式 荒井  眞  

    奏  黙 想        奏楽 釜坂由理子

招  詞  93-1-17

讃 美 歌  242(1、2、3節のみ)

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編26・1~12

讃 美 歌  248     

聖書朗読  ゼファニア書3・14-20

Ⅰヨハネ書2・7-17

祈  祷

讃 美 歌  405

説  教  「世に打ち勝つ信仰」

               戒能 信生牧師

祈  祷

讃 美 歌  456

使徒信条  (9341A

献  金              津金 寿子

報  告

頌  栄  83

派遣・祝福

後  奏         

 

【本日の集会】

・教会学校 お話し・橋本悠久子、奏楽・戒能直子

・礼拝後、お茶の会

・千代田教会器楽アンサンブル練習

・関係教職や不在会員、逝去者家族などへのクリスマス・カードが準備されています。出来れば一言添えて、ご署名ください。

牧師の日記から(191

122日(日)待降節第一主日礼拝。ヨハネ書15-10の講解説教「光と闇」。この手紙を取り上げる際に、どうしてもラインホルド・二ーバーの『光の子と闇の子』に触れざるを得ない。原罪についての古い教理を20世紀の政治分析に持ち込み、理想主義や人間の善意に対する安易な信頼を断固として退け、ナチズムや共産主義の悪魔性を鋭く見抜いた二ーバーのChristian Realismの先見性を認めざるを得ない。しかしその政治神学がその後のアメリカ政治に影響を与え、反共主義ドミノ理論の一種の聖典になってしまったこともまた事実。

3日(月)朝から書斎に閉じ籠って、由木康の讃美歌訳詞を、英語やドイツ語の原詞と照合して検証する作業。取り敢えず、「きよしこの夜」(Ⅰ-109)と “Stille Nachat Hailigen Nachat”を比べてみると、全くの意訳であることに驚く。そもそも原曲は6節まであり、日本語訳は3節までなのだ。また「主よ、我をばとらえたまえ」(Ⅰ-333)と、George Mathesonの“Make Me a Captive, Lord”を比較すると、その見事な訳に驚かされる。直訳ではとても日本語詞にならないのに、それをメロディーに乗せて見事な詞になっている。夜は日本聖書神学校の授業。

4日(火)朝一番でお茶の水の東京医科歯科大学附属病院へ。前立腺癌の生検のため二泊三日の検査入院。寝巻に着かえて、検査の合間はベッドでひたすら読書。S.R.Paeceの『初めての二ーバー兄弟』(佐柳文男訳、教文館)を読む。ラインホルドとリチャードの兄弟の生涯を比較して紹介するこの本は格好の二ーバー入門書。弟の “The Social Sources of Denominationalism”しか読んでいなかったので、その後の神学思想の展開に初めて触れることが出来た。後は、黒川創『鶴見俊輔伝』(新潮社)に読み耽る。鶴見さんについての断片的なエピソードは読んできたが、それを伝記という仕方で通して読むと、この比類のない人物の生き方、少年時代の放蕩、16歳でアメリカに渡ってからの勉強の仕方、戦時中に交換船で帰国してからの進所出退や振る舞い、鬱病への対処や老いへの姿勢に至るまで、一貫して揺るぎないことに改めて感銘を受ける。病院の食事は思ったよりもおいしいし、看護師さんは親切。普通の病院では、看護師は補助者のような役割だが、入院病棟ではむしろ看護師が主役であることに気づかされた。

5日(水)朝から絶食。午後になってようやく検査。脊椎穿刺による半身麻酔で、下半身が麻痺しているのが面白い。腰のあたりを触ってみると、誰か他人の身体を触っている感触。「自己認識の揺らぎ」とでも言えるか。生検そのものは1時間ほどで終わり、あとは麻酔が覚めるのをウトウトしながら待つ。

6日(木)午前中のうちに麻酔から完全に覚めて、あとは帰り支度をして帰宅。検査の結果は年末になるとのこと。この日は安静にするように命じられたので書斎で事務仕事。新宿伝道所の解散手続きの書類を整えて支区長に送る。

7(金)10時半からの信濃町教会での支区連合祈祷会に出席。途中で抜け出して農村伝道神学校の授業。この日は鈴木正久を取り上げる。(戒能信生)

2018年12月3日月曜日


2018年12月9日午前10時30分

待降節第2主日礼拝(No36

      司式 石井 房恵  

    奏  黙 想        奏楽 釜坂由理子

招  詞  93-1-17

讃 美 歌  242(1、2節のみ)

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編25・1~22(着席のまま)

讃 美 歌  231     

聖書朗読  イザヤ書55・1-5

Ⅰヨハネ書2・1-6

祈  祷

讃 美 歌  402

説  教  「主イエスに従って」

               戒能 信生牧師

祈  祷

讃 美 歌  475

使徒信条  (9341A

献  金              鈴木志津恵

報  告

頌  栄  83

派遣・祝福

後  奏         

 

【本日の集会】

・教会学校 お話し・野口洋子、奏楽・戒能直子

・礼拝後、お茶の会

・聖書を読む会(婦人会主催)聖書研究 創世記2931-3024(レアとラケル)担当・戒能牧師

・関係教職や不在会員、逝去者家族などへのクリスマス・カードが準備されています。出来れば一言添えて、ご署名ください。


2018年12月1日土曜日


牧師の日記から(190

1125日(日)収穫感謝合同礼拝。子どもの祝福で、教会の柿の実が1000個以上採れたこと、しかし無花果の実はハクビシンに食べられてほとんど収穫できなかったこと、新宿区役所から依頼されてハクビシンを捕獲するための捕獲箱を設置したことを紹介した。誰かが「落ちは?」という声がかかり大笑い。礼拝では申命記10章から「神の愛と人間の倫理」。「神は賄賂を取らない」(1017)とあるのは、神は取引をしないという意味。しかし私たちはどこかで神を取引相手と考えているのではないだろうか。新宿伝道所の西村正寛さんと石井摩耶子さんが出席され、昨日開催された総会の報告を伺う。伝道所の解散と3名の会員の千代田教会への転出が承認されたとのこと。後は書類を整えてて支区・教区・教団への手続きが残るのみ。クリスマス祝会で器楽演奏する面々が練習をしている。荒井眞さんの編曲で、オーボエ、ファゴット、サクソフォン、フルート、ホルンのアンサンブル。これは今から楽しみだ!

26日(月)月曜会で東駒形教会へ。ゴンサレスの『キリスト教思想史Ⅱ』9-11章を本所緑星教会の岡田いわお牧師の紹介で読む。夜は日本聖書神学校の授業。帰宅して、先週末に入稿した『時の徴』の原稿を一部書き直して送稿。

27日(火)午前中、賛育会病院の定期検診。念のため頭のMRI検査をしたが、脳梗塞や狭窄などの初見は見当たらないとのこと。インフルエンザの予防接種も。夜は北支区祈祷委員会。3月の東日本大震災を覚えての連合祈祷会での共同祈願案文を作成して皆で検討。その後、近くの中華料理屋で懇親会。

28日(水)午前中は聖書を学ぶ会。サムエル記上25-26章を取り上げる。サウロ王から逃亡を続けるダビデの許に集まった人々の実態は、地域の用心棒のような役割を負っていたようだ。午後、信濃町教会の秋山眞兄さんが訪ねてくれて、いろいろ話をする。野口倢司さんが作成してくれたクリスマス・カードに聖句を印刷し、宛名を書き一言添える。来週の長老会のアジェンダ作りも。

29日(木)午後から、キリスト教会館へ行き、NCAの事務仕事。帰宅して、懸案の内面史研究会の論文に取り掛かる。12月中に書き上げねばならない。来年の手帳に予定を書き入れていたら、2月に沖縄での講演、3月の神学生交流プログラムでの二つの講演が待ち構えていることに気づく。そう言えば、6月には、相模愛育会の創立記念講演、ホーリネス弾圧聖会での講演、日本宣教学会での発題講演も依頼されている。そうそう、『キリスト教大辞典』の項目執筆の依頼も来ていたし、『ほんの広場』に天皇制に関する原稿の依頼もあった。既に半年先まで予定がびっしり!神学校の授業もあり、さすがにこれはオーバーワークだ。

30日(金)午後から農村伝道神学校での授業。この日は農村伝道の理論的指導者木俣敏を取り上げる。午後帰宅して、準備をしてから夜はエパタ教会で支区宣教研究委員会。「北支区報『北斗星』から見た北支区の50年」という30分のDVDを制作することになり、その脚本も書かねばならない。(戒能信生)

2018年11月25日日曜日


2018年12月2日午前10時30分

待降節第1主日礼拝(No35

      司式 鈴木志津恵  

    奏  黙 想        奏楽 内山 央絵

招  詞  93-1-1

讃 美 歌  242(1節のみ)

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編24・1~10

讃 美 歌  232     

聖書朗読  エレミヤ書33・14-16

Ⅰヨハネ書1・5-10

祈  祷

讃 美 歌  125

説  教  「光と闇」

               戒能 信生牧師

祈  祷

讃 美 歌  436

使徒信条  (9341A

献  金   「北支区ワンドロップ献金のために」        高岸 泰子

報  告

頌  栄  83

派遣・祝福

後  奏         

 

【本日の集会】

・教会学校 お話し・戒能牧師、奏楽・内山央絵

・礼拝後、お茶の会

・定例長老会

2018年11月24日土曜日


牧師の日記から(189

1118日(日)教会学校は鈴木志津恵さんがお話をしてくれた。主日礼拝はⅠヨハネ書11-4の講解説教「いのちの言葉」。ヨハネ書簡を説教で取り上げるのは初めて。学生時代、ヨハネ福音書で卒業論文を書いているのだが、講解説教で取り上げたときはうまく行かなかった苦い経験がある。それ以来ヨハネ文書は鬼門なのだ。ヨハネ書簡を取り上げるのは内心戦々恐々ではある。礼拝後、教会懇談会で「新宿伝道所との合流」について経過説明をする。来年春に、新宿伝道所が解散手続きを終えて、残った信徒たちが千代田教会に転入会することになる予定。すべてが順調に進められることを祈るばかりだ。山口里子ゼミで知り合いになったJapan Timesの川畑泰さんが礼拝に出席された。川畑さんも、ご自分の所属する教会の解散手続きで苦労したとのこと。

19日(月)『時の徴』に掲載する井上良雄先生の説教の文字化作業と購読者の便りを整理して、メールで入稿。「公同教会について」の私の論文に取り掛かる。

20日(火)午後から南千住の大塩光子さん宅を訪問。大塩清之助牧師が今年2月に亡くなって、いつかお訪ねしたいと願っていたが、長男の光牧師の案内で機会を得ることが出来た。若い頃から散々お世話になった大塩牧師の想い出話に花が咲く。また『大塩牧師遺稿・追悼文集』の編集を手伝うことになり、その相談をする。先生の書き残した随筆や説教のいくつかと、親しかった者たちの想い出をまとめて、来年4月の記念会に間に合わせようという計画。夕方失礼して、夜は富士見町教会での東・北支区連合祈祷会に出席。

21日(水)午前中、聖書を学ぶ会で、サムエル記上23-24章を学ぶ。サウロ王亡き後、その後継者となったダビデには、王位の簒奪者という非難が終生付きまとった。ダビデ台頭史は、その弁明としてダビデにはサウロへの害意がなかったことを繰り返し物語っている。午後、ハクビシン捕獲のための罠を仕掛けるために新宿区から業者が来る。柿の木や無花果の実を狙って、ハクビシンが出没しており、先日は牧師館のベランダに侵入して、直子さんがその姿を写真に撮っている。近隣から苦情が出て、区としても捕獲に乗り出したらしい。リンゴを餌とする簡単な捕獲箱で、こんなもので果たして捕まえられるか大いに疑問。

22日(木)午前中、キリスト教会館の三者協議会。聖書協会とAVACOとの合併は来年1月に認可が下りる見通しとのこと。その後、会堂共済組合に9月の台風24号による被害届を提出する。必要な費用のほぼ全額を保証してくれるとのことでとても有難い。宣教研究所で昭和21年の第4回教団総会の記録を捜す。教団教憲が定められた事情を調べるため。NCAの事務仕事を済ませて帰宅。

23日(金)一日書斎に籠って、『時の徴』の原稿書き。苦労したが、ようやく仕上げてメールで送稿。既に次の原稿の締め切りが迫っている。

24日(土)午後、池袋西教会で開催された北支区クリスマス音楽祭に出席。各教会の聖歌隊が出演し、達者な演奏でとても楽しかった。(戒能信生)

2018年11月18日日曜日


2018年11月25日午前10時30分

収穫感謝合同礼拝(聖霊降臨説第28主日)(No34

      司式 高岸 泰子  

    奏  黙 想        奏楽 釜坂由理子

招  詞  93-1-1

讃 美 歌  18

主の祈り  (93-5A) 

交読詩編  詩編23・1~6

子どもの祝福        戒能 信生牧師

讃 美 歌  430     

聖書朗読  申命記10:12-22

祈  祷

讃 美 歌  421

説  教  「神の愛と私たちの倫理」

               戒能 信生牧師

祈  祷

讃 美 歌  418

使徒信条  (9341A

献  金             鈴木基三恵

報  告

頌  栄  50

派遣・祝福

後  奏         

 

【本日の集会】

・教会学校(合同礼拝に合流)

・礼拝後、CS教師会

・週報等発送作業

・らふぁえる練習

2018年11月17日土曜日


牧師の日記から(188

1111日(日)主日礼拝。Ⅱペトロ書314-18の講解説教「堅固な足場に立って」。この手紙に引用されるパウロの信仰理解が、終末の遅延における倫理であることの意味を考えさせられる。すなわち、パウロの信仰義認論や贖罪論についてペトロ書は全く言及していない。同時に、パウロの手紙について「難しく理解しにくい」と注記されていることも興味深い。2世紀半ばの初代教会においてパウロについての理解も結構多様だったのだろう。礼拝後、オリーブの会で国連食糧援助機構のスタッフ石井理江さんの報告を聞く。外務省が入国を禁じているシリアで、難民支援活動をする日本人女性がいることをみんなに知って欲しい。広島大学の客員研究員楊小平さんが礼拝に出席された。戦前の中国での伝道について調べたいとのことで、東亜伝道会や、邦人教会の資料を紹介した。野口倢司さんが、今年のクリスマス・カードの写真を撮影してくれる。教会学校のフランネルグラフの受胎告知の場面。どんなカードになるか今から楽しみである。

12日(月)午後、中目黒教会の後任牧師招聘について、委員長の山田さんが訪ねて来て、その報告を伺う。良き後任者が与えられたとのこと。夜は日本聖書神学校の授業。この日は賀川豊彦を取り上げる。

13日(火)午前中神学読書会。マルクス・ガブリエルの『なぜ世界は存在しないのか』(講談社選書)を大泉教会の管満雄さんの紹介で取り上げる。38歳の若き哲学者の新しい認識論は正直言ってチンプンカンプン。ただ大きな時代の転換期における哲学の傾向を垣間見ることが出来た。例えばガブリエルは宗教を否定せず、「無限なもののなかに意味の痕跡を探求する営み」と規定している。出席者は牧師6名、信徒2名の計8名。夜は早稲田教会での山口里子ゼミに参加。新しく刊行された『食べて味わう聖書の話』のレシピを用いて、講座のスピン・オフ企画で、3月に一緒に料理をして食べる集いをすることになった。

14日(水)午前中、聖書を学ぶ会でサムエル記上21-22章を取り上げる。サウロ王から追われたダビデのもとには、「困窮している者、負債のある者、不満を持つ者」が集まって来たという。王国形成の陰の部分がダビデに集約されたということだろうか。午後は『時の徴』の次号のために井上良雄説教の文字化作業。

15日(木)朝一番で東京医科歯科大学付属病院で、血液・尿検、レントゲン、心電図などの検査。たった三日の検査入院なのに、検査と書類の多さに辟易する。それにしても大学病院に群れ集まる病人の多さと、ベルトコンベアー式の検査態勢に驚く。午後はキリスト教会館管理組合の仕事。東京ガスからGHPの取り替えについての提案を聞く。引き続きNCAの運営委員会。

16日(金)農村伝道神学校の授業で赤岩栄について取り上げる。思想的転変の激しかった人だが、その激しい問いは今でも重いものがある。

17日(土)午後から柏木義円研究会で東京キリスト教大学の山口陽一学長の講演。最近あまり聞かない「良心」の問題を改めて考えさせられる。(戒能信生)