2017年11月25日土曜日

牧師の日記から(137
1119日(日)主日礼拝。マタイ福音書7712の講解説教「求めよ、さらば与えられん」。この言葉を握りしめるようにして苦難の生涯を歩んだ一人の女性のことを紹介する。そして神の計画に私たちの祈りがどのように関わるかについて、K・バルトの『和解論』の理解についても短く触れる。礼拝後、オリーブの会では、石井房恵さんが作ってくれたカレーを一緒に頂きながら、「超未熟児医療の現場から」と題する大森意索さんの発題。長年、都立病院で未熟児医療に携わって来た大森さんから、とても興味深く貴重なお話しを伺うことができた。特に、イサクの双子の息子エサウとヤコブについて、ヤコブが未熟児だったので母リベカが偏愛したという解釈には考えさせられた。夕方、N教会の役員たちが訪ねて来て、後任牧師についての相談を受ける。ごく一般的なアドバイスをして、途が開かれるように祈る。
20日(月)午前中は東駒形教会での月曜会に出席。江口公一牧師の発題と紹介で、岩波新書の赤江達也著『矢内原忠雄』を一緒に読む。午後、門前仲町に回り歯科医で定期検診。帰宅して準備してから日本聖書神学校へ。今週末に講演することになっている柏木義円についての資料を図書館で調べる。神学校の礼拝に出席し、夜の授業では賀川豊彦についての講義。
21日(火)午前中、神学読書会でモルトマンの『希望の倫理』第5章を村田重牧師の紹介で取り上げる。参加者は牧師6名と信徒4名の合計10名。訳者の福島揚さんも参加して、疑問点に答えてくれた。夕方、早稲田奉仕園のクリスマス・ツリー点灯式で短い奨励。早稲田の留学生たちも多数参加してくれた。
22日(水)午前中聖書を学ぶ会は、常連のメンバーの都合がつかず、直子さんと二人だけ。聖書を読み、二人で祈って終わる。午後は、ひたすら柏木義円研究会公開講演会の準備。本来講演するはずだった東京基督教大学の山口陽一教授が、学長の急逝に伴い、講演会に日時と大学葬が重なったため、急遽私が代講しなければならなくなったのだ。義円については各神学校の講義で繰り返し取り上げているものの、講演となると話しは別で、準備に時間を要する。牧師としての義円の生涯から学ばされて来たことを率直に話す以外にない。
23日(木)明日の内面史研究会の準備のため『在日大韓基督教会宣教100年史』を読み直す。著者の李清一さんから寄贈された『100年史』を読み直し、疑問点や感想をメモに作成する。午後は義円講演会の準備。
24日(金)夕方から富坂キリスト教センターの内面史研究会。講師の李清一さんから、在日大韓教会の歴史を聴く。きわめてインサイトのある講演だった。研究会後、李清一さんを囲んで楽しく懇談する。帰宅後、明日のレジュメ作成。

25日(土)午後から柏木義円研究会で1時間ほどの講演。22名の参加者がありホッとする。梅本順子さんの義父・梅本英夫さんの東大YMCA時代の祈祷会ノートのコピーを徳久俊彦さんから頂く。貴重な記録である。(戒能信生)

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