2017年6月24日土曜日

牧師の日記から(115
 618日(日)主日伝道礼拝でマタイ福音書51316の講解説教「地の塩、世の光として」。この主イエスの印象的な比喩が、命令とか義務としてではなく、「あなたがたは地の塩である、世の光である」と断言されていることに注目した。それは、「山上の祝福」において「あなたがた貧しい者はさいわいである」と留保なしに断定されていることと通底しているのだろう。私たちの能力や資格、準備が整っているか否かにかかわらず、そのあるがままで「地の塩、世の光」とされていると言われているのだ。礼拝後、戒能家伝来?の「汁かけ御飯」を一緒に食べながら、「戒能牧師に何でも聞く会」。いろいろな質問が出たが、特に死者儀礼の問題が話題に上った。腰を痛めている岡崎大祐さんがかなり辛そうなので心配。夜は、息子の謙の誕生日ということで、家族が集って一緒に食事。
19日(月)早朝に起き出して、締め切りを過ぎている『キリスト者平和ネット』の連載コラムの原稿を仕上げてメールで送稿。午前中は東駒形教会での月曜会に出席。川島貞雄先生の『聖書における食物規定』第6章を本所緑星教会の岡田いわお牧師の紹介で取り上げる。その後、蔵前の聖公会聖ヨハネ教会の喫茶店エクレシアに立ち寄り、7月のNCA特別企画「編集者がその本音を語る」の打ち合わせ。20名しか入れないスペースで、それ以上の人が来たらどうしようか。夜は聖書神学校の授業。内村鑑三について受講生たちのリーディング・レポート。その中で、内村の長女ルツ子の臨終の場面を神学喜劇ドラマ?に仕立てた脚本が発表された。夜は、『キリスト教講話集』Ⅳの校正作業。
20日(火)午前中、神学読書会。モルトマンの『希望の倫理』第1章を、富坂キリスト教センターの岡田仁牧師の丁寧な紹介で読む。新教出版社から井上良雄『キリスト教講話集』Ⅲが刷り上がって届く。午後、太田春夫牧師がひょっこり訪ねてくれる。キ保連の研修で上京した由。千代田教会の最近の様子を報告する。太田先生も須賀川教会で三つの保育園の運営に追われて忙しそうだ。その後は、『平和ネット』の次回の原稿のため、昭和12年の救世軍騒動の新聞報道を調べる。夜は丹絵里加さんの受洗準備会でマルコ福音書を一緒に読む。
21日(水)聖書を学ぶ会で、出エジプト記の35章以下を取り上げる。祭司資料に幕屋建設がこのような仕方で記録された歴史的背景を考える。紀元前6世紀、バビロニア帝国の侵攻によって神殿が破壊された後、祭儀に関する伝承と聖所の起源を出エジプトと結び付けて形成されたのだろう。久しぶりの雨で、書斎に閉じ籠って校正作業を続け、夕方仕上げて出版社に送る。
22日(木)キリスト教会館に出かけて、管理組合とNCAの事務仕事。帰宅して、『キリスト教講話集』Ⅳの短い解説を書き上げて、メールで入稿。

23日(金)先週亡くなった渡部澄彦さんの弔問のため、新浦安の英子夫人を訪ねる。秋の初めに青山墓地で納骨式の予定。その後、すぐ近くの妹の家に立ち寄り昼食。親しい友人たちも集まり、楽しいひと時を過ごす。(戒能信生)

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