2017年4月28日金曜日

牧師の日記から(107
 423日(日)復活節第2主日礼拝。Ⅱテサロニケ書315による講解説教「悪より救い出し給え」。この箇所で著者は「わたしたちのために祈ってください」と率直に書いている。牧師や伝道者のために教会員が祈ることの必要を痛切に感じる。カトリック教会のミサで「主の平安が皆さんと共にあるように」と司祭が呼びかけると、信徒たちは一斉に「また司祭と共に」と呼応する。それは美しい光景である。しかし実際には信徒が牧師のために祈ることは少ないのではないだろうか。礼拝後、定期教会総会。長老選挙で選任された人から辞退の申し出があり、困惑する。長老会にこの問題の処理を委ねてもらう。夜は、息子の謙に来てもらって、PCの調整と、NCAのプログラム案内のレイアウトをしてもらう。お礼に私が料理の腕?を振るい、この日は中華料理を御馳走する。
 24日(月)午前中は東駒形教会での牧師の勉強会月曜会に出席。川島貞雄先生の『聖書における食物規定』を取り上げる。なんと川島先生御夫妻が出席され、私たちの質問に丁寧に答えてくれた。次回以降も出席してくれるという。その誠実さと謙虚さに改めて感銘を受ける。夜は、日本聖書神学校の授業。この日は二コマの責任で、一つはフィールドワークゼミで『教派の歴史』。来年3月に卒業する神学生たちを対象に、特にアメリカで各教派が生まれて行った歴史的経緯を講義する。二つ目は日本キリスト教史の授業で、この日は受講生たちが新島襄の手紙や手記を読んでのリーディング・レポート。若き新島の英文を読みこなしたきわめて優れたレポートがあった。
 25日(火)朝からキリスト教会館に行き、避難訓練の指揮。会館で働く職員たち約60人、それに早稲田奉仕園の職員や尞の学生たち、そしてAVACOの関係者たちを合わせると100人以上の一斉避難が約5分で完了し、消防署の人から評価された。続いて実際に電話を使っての報知訓練、水消火器を用いての消火訓練、そして煙に充満したテントの中を潜る訓練があって、訓練は昼前に終了。いったん帰宅して、午後は賛育会病院で前立腺のMRI検査。念のための検査だとか。夜は、丹恵理加さんの受洗準備会。マルコ福音書を一緒に読む。
 26日(水)午前中、聖書を学ぶ会。出エジプト記22章の法令集。退屈な律法の細かな規定が並んでいるが、読み込んでいくと今日にも通じる法の問題が浮かび上がって来る。午後は、5月の予定表の作成やNCAの事務仕事を処理する。
 27()午前中、直子さんと二人で5月のチャペルコンサートのポスターを町会の掲示板に貼って回る。四谷坂町だけで20カ所あるはずだが、4カ所見つからない。後で探してみることにする。キリスト教会館に行き、NCAの発送作業。3時から運営委員会。帰りに国際医療センター病院に大坪正雄さんを見舞う。

28日(金)直子さんと二人で上野の東京都美術館へ。高岸泰子さん夫妻のイタリアの風景を描いた作品に見入る。絵画展に行く度に思うのだが、これだけ多くの美術愛好家が実作して出展している国は他にないのではないか。(戒能信生)

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