2016年5月14日土曜日

牧師の日記から(58
5月8日(日)教会学校は母の日礼拝で、教会員の柴田哲子さんのお話し。アフガニスタンでの難民支援活動の体験から、様々な困難と制約の中で母親たちが子どもの幸せのために働いている様子を紹介してくれた。主日礼拝では、コロサイ書4・2‐6の講解説教。教会の外部の人たちに対する姿勢について触れた個所。「塩で味付けられた刺激的な言葉を語るように」と勧められている。なかなか含蓄ある言葉だ。礼拝後、婦人会の例会で津金寿子さんの発題でイエスの十字架を見守った女性たちを取り上げる。男性の弟子たちはみんな逃げ去ったのに、女性たちは逃げなかった。何故か。当時女性は、一種の不逮捕特権?があり、逮捕するまでもない無力な弱い存在と見做されていたようだ。そのような女性たちがイエスの死と埋葬を見守り、結果として復活の証言者となって行ったのだ。夕方、謙夫婦が来て薔薇の様子を見てくれる。うどん粉病の拡がりは、やはり薬剤を散布しなければならないようだ。
9日(月)午前中、四ツ谷駅近くの眼科に行く。緑内障の進行をチェックするため。眼圧を下げる薬の一定の効果が確認され、さらに様子を見ることになった。その後、西早稲田のキリスト教会館に行き、NCAの事務作業や会館管理組合の職務を処理する。夜は、王子教会での北支区常任委員会に出席。
10日(火)午前中、東駒形教会の教会員和田久仁子さん来訪。近況を聞く。午後、大森意策さん来訪。同じ四谷坂町に住んでいる豊島岡教会員で、幼稚園児の怜唯くんを教会学校に連れて来ている。千代田教会への転入会を希望され、手続きを取ることになった。夜は『バルトの教会論』の読書会で信濃町教会へ。この難解な神学書の勉強会に、この日も22名もの参加者がある。
11日(水)午前中聖書を学ぶ会で、創世記42章以下のヨセフと兄弟たちの再会の箇所を取り上げる。6月の末に、北支区教区問題委員会で、北支区の区分割の変遷について講演するので、その準備に取りかかる。東京の諸教会が特に戦後どのように分布して来たかの検証でもある。
12日(木)新幹線で京都へ。日本クリスチャン・アカデミーの理事会のため。その後、洛西教会の柳井一朗牧師が車で迎えに来てくれて、京都駅近くのホテルへ。洛南教会の井上勇一牧師も加わって、8月の神学協議会の打ち合わせ。同志社出身の牧師200名、信徒150名が集まる大きな集会で二回も講演しなければならないという。今から頭が痛い。夜遅く帰宅。
13日(金)午前中、農村伝道神学校の授業。夜は、支区の連合祈祷会に出席の予定だったが、疲れてしまって欠席。週報の作成や主日礼拝の準備。

14日(土)午後、西片町教会での憲法学者稲正樹さんの講演会へ。「愛国」の名のもとに戦争法案が制定される事態を憲法学の立場から鋭く批判する内容だった。暖かい日が続き、早くも教会の薔薇は満開状態である。(戒能信生)

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