2016年5月7日土曜日

牧師の日記から(57
5月1日(日)主日礼拝。コロサイ書3・18‐4・1の講解説教。エフェソ書やペトロ書等にもある「家庭訓」は、コロサイ書のこの箇所から始まった。夫婦、親子、そして奴隷と主人の双方に対して、主イエス・キリストにあって互いに向い合うべきことが教えられている。そこには様々な時代的制約や限界があるものの、相互的・相補的な存在として家族を捉えるところに特徴がある。礼拝後、定例の長老会。今年度の役割分担などを協議する。
2日(月)朝、西早稲田の教団事務所に行き、宣教研究所で調べもの。実は、5日に関東教区の「教区・教団問題を考える会」で、教団財政の歴史について講演しなければならないので、その準備。午後帰宅して、夜の講義の準備をして、夕方から目白の日本聖書神学校へ。この日は海老名弾正について取り上げる。帰宅すると、長男の嘉信が来てくれていて、講演のための資料作りを手伝ってくれる。様々な財政データをグラフ化して分かりやすく説明するためには私のIT能力では無理なのだ。夜遅くまで資料作りの作業。
3日(火)一日書斎に籠って講演の原稿書き。全国1700教会の内、経常収入が500万円以下の教会が約半数を占める実態がある。信徒の高齢化と経済的な困難が各個教会を締め付けている。この現実を踏まえて、協力して伝道方策を考えねばならないのに、実際の教団は相変わらず対立と抗争を繰り返している。藤沢の土岐祐子さんから、父上・池田政一牧師の戦時下弾圧の記録が送られてくる。裁判記録や上申書等もすべて揃っている。この貴重な第一次資料をどこで保存し、今後の研究のために用いるかを考えねばならない。
4日(水)連休で、聖書を学ぶ会はお休み。朝から原稿書きの続き。午後何とか仕上げて、メールで『時の徴』の編集部に入稿。明日の講演のレジュメと資料を印刷する。それが終わると、NCA運営委員会のAjenda作り。またプログラムの案内を作成して、HPにアップするために京都の本部に送稿。
5日(木)朝早く、副都心線で所沢に出て西武新宿線に乗り換え、新狭山駅近くの狭山教会へ。新潟や群馬、さらに千葉からも、また東京教区からも何名かの参加者があった。私の講演は「財政から見た日本基督教団の歩み」という内容。40名ほどの参加者が、膨大なデータを並べての地味な講演をよく聴いてくれた。終了後、近くの安田俊朗牧師宅を訪問。神学校時代からの友人で、昨年隠退してこの町に暮らしているのだ。夕方、帰宅。夜は、明日のキリスト教会館管理組合委員会の準備や『時の徴』の購読料の処理作業。

6日(金)朝から会館管理組合委員会。5月末の決算総会の準備や、その他の用務を処理する。午後から、NCAの機関紙、神学生交流プログラムの報告書などの発送作業。3時から運営委員会。夜、小雨の中を疲れ切って帰宅。ちょっとタイトな日が続いたので、この日はすぐに寝てしまう。(戒能信生)

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