2016年5月27日金曜日

牧師の日記から(60
5月22日(日)主日礼拝。1月から始めたコロサイ書の講解説教の最終回。この難解な書簡を取り上げるのは私にとっても初めての経験で、E・SchweizerのEKK、H・ConzelmannのNTD等の註解書を読み込んで取り組んだ。パウロ後の初代教会の伝道や信仰理解の展開について学ぶことは多かったのだが、聴く側はさぞかし忍耐が必要だったろう。ずいぶん迷ったのだが、6月からやはりパウロ後の偽書エフェソ書の講解説教を始めることとした。これも私にとって初めての学びになる。さいわいR.SchnackenburgのEKKの註解書が手許にあり(これまで一度も開いたことがない!)、再び苦闘が続くことになる。満開の薔薇も、暖かい日が続き、今日あたりが最後の見頃のようだ。赤く変色した花弁が病気のせいかは不明。詳しい人に教えてもらわねばならない。
23日(月)この日は在宅日で、明日の神学読書会の準備に専念。夜は日本聖書神学校の授業。植村正久の生涯とその信仰理解について講義する。
24日(火)10時から神学読書会。昨年千代田教会に来て、北支区のために自分に何ができるかと考えた。年齢のこともあり、なにかの委員をしたりするよりも(結果的には意に反して常任委員をさせられることになったが)、若い牧師たちと一緒にささやかな勉強会を始めたらと思いついて、旧知の賈晶淳牧師(百人町教会)、佐々木潤牧師(武蔵野教会)に共同の呼びかけ人になってもらって、神学読書会を始めることにした。この日が第1回で、宮田光雄先生の『カール・バルト 神の愉快なパルチザン』(岩波現代全書)を取り上げ、その1章と2章を私が紹介した。17人もの参加(そのうち4人は信徒)があって、盛況だった。このような学びの機会を多くの人が求めていることがよく分かった。これから原則として毎月第3火曜日の午前中、千代田教会を会場にこの神学読書会は続けられる。皆さんも関心があれば是非参加して頂きたい。午後は、大木英夫先生のプロテスタント史研究会は失礼して、『時の徴』の次号に書いた原稿の校正が届いたので、校正作業。夜、投函する。
25日(水)この日は、いつもの「聖書を学ぶ会」を休止にして、東京駅から上越新幹線で軽井沢へ。教会員の保志治子さん宅を訪ねるため。保志さんは松野俊一牧師の妹さんで、御主人が亡くなった後、追分の自宅にお独りで暮らしている。携帯用の用具を持参して聖餐に共に預かる。用意された昼食を一緒に頂きながら、いろいろ話し込む。その後、中軽井駅沢近くの興望館沓掛学荘を訪ね、年3回ほど職員のための礼拝の可能性について打ち合わせ。
26日(木)朝一番で郵便局の振替口座の手続き。それから西早稲田のキリスト教会館に行き、NCAの打ち合わせや会館管理組合の事務処理をする。

27日(金)雨の中を町田の農村伝道神学校に行き、日本キリスト教史の講義。この日は、柏木義円を取り上げる。今週も結構忙しかった。(戒能信生)

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