2015年5月3日日曜日

牧師の日記から③ 2015年5月3日

牧師の日記から
 私の対外活動の一つに、日本クリスチャン・アカデミー(NCA)の仕事があります。前任の太田春夫牧師にも関東活動センターの運営委員をお願いしていましたし、週報の「坂町坂だより」にも時折NCAの活動のことが紹介されていましたから、千代田教会の皆さんもある程度ご存知と思います。
クリスチャン・アカデミー運動は、戦後ドイツの教会から始まりました。第二次世界大戦への反省に立ち、もう二度とあのような戦争を繰り返さないようにとの祈りと願いから、信徒運動としてこの活動は出発します。具体的には、キリスト教や教会の壁を越えて、異なる立場や信仰をもつ者同士が同じ席に着き、共に話し合うことを活動の中核に据えました。その後、世界中にこのアカデミー運動は拡がり、約50年前にこの国でもNCAの活動が始まりました。当初は、神奈川県の大磯、京都の修学院、そして北海道の白老町にセミナーハウスをもち、財界や政界の支援も受けて相当活発な活動を展開したようです。現在では、セミナーハウスは京都だけにしかありませんが、西早稲田のキリスト教会館の6階、7階にフロアーをもち、独自の講演会や学習会活動を行う他、テナントや貸室として財源を捻出しています。
私は、数年前から法人本部の理事の一員として、関東活動センターの運営委員長を担っています。今年度の活動は、二つの聖書講座、「自死に遭遇した人々への慰め」「古典で読む20世紀」「これでいいのか日本のキリスト教」「牧師のボイストレーニング」「神学生交流プログラム」といった多彩なプログラムが展開されています。
最近、この国のキリスト教界は全体として退潮気味で元気がなく、そのこともあってどの教派も内向きになり、教派や教団を越えた交流・対話が低調になっています。そこに日本クリスチャン・アカデミーの使命と役割があると考えています。集会や活動の案内を掲示板でお知らせしますので、ご都合がついたら是非ご参加ください。

(戒能信生)

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